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9月28日のまにら新聞から

血の濃さを優先か

[ 703字|2009.9.28|社会 (society)|新聞論調 ]

コファンコ会長の選択

 次期大統領選を構成するジグソーパズルのピースがかなりそろってきた。政権与党はテオドロ国防長官、自由党(LP)はアキノ上院議員の擁立をそれぞれ決め、今後の政局は「テオドロ︱アキノ」を軸に展開していくだろう。

 残された最大のピースは、民族主義者国民連合(NPC)の動向。同党幹部はこれまで、正・副大統領選にエスクデロ、レガルダ両上院議員を出馬させると公言してきたが、アキノ元大統領の死去が状況を一変させた。

 国民の心に「エドサの記憶」がよみがえる中、LPから「アキノ︱ロハス」という有力ペアが誕生し、NPCを率いるコファンコ・サンミゲル社会長は、想定外だった選択を迫られることとなった。

 選択肢は主に①NPC独自候補を擁立②政権与党と連携しテオドロ長官を支持③LPとアキノ議員を支持︱︱の3つあるが、同会長はエスクデロ議員の若さと経験不足、レガルダ議員の前回副大統領落選を理由に独自候補擁立を見送る可能性が高い。

 残る選択肢はテオドロ長官か、アキノ議員か。同会長にとって、テオドロ長官はおい(実妹の子)、アキノ議員はいとこ(故アキノ大統領)の子に当たる。テオドロ長官が政権与党候補に選ばれなければ、実利を最優先する政治家コファンコは、過去の確執を押し殺してLPと連携したはずだ。

 しかし、テオドロ長官の出馬が確定した今、「(同会長との)関係はいとこの子(アキノ議員)より、実妹の子(同長官)の方が強い」と思う。わたしの読みが正しいかどうか。その答えが出る時、次期大統領選のピースは出そろう。(23日・トリビューン、ルディ・ロメロ氏)

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