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2月23日のまにら新聞から

「真の友人」は誰か

[ 668字|2004.2.23|社会 (society)|新聞論調 ]

大統領候補の資格

 「偽の友人」に相当するのは誰か?答えは「真の敵」である。

 信頼を傾けているからこそ、友人に裏切られた時の傷は大きい。「自分が相手に対してしたことを、同じように相手からされることを望み、自分が相手に対してしないことは、相手からもされたくない」||この相互主義が友人関係を支える黄金律だ。

 一方、敵と見なした相手には、自然と身構えるし、信頼などしない。信頼関係があるかどうかが友人関係を規定する要素なのだ。敵か味方かを見分け、友人を選択することは簡単に思える。しかし、真の友人と偽の友人を見分けるのは難しい。両者とも「友人」であるから。

 次期大統領選に当てはめてみよう。上院議員などの候補者も含め、フィリピン人にとって「真の友人」は誰だろうか。最低限の資格は、憲法支持者であることだ。憲法に忠実でない者は国民の信頼を得るに値しない。国民の目が届かないところでほくそ笑むだけだ。

 では、法を順守し、苦しみを国民と分かち合う候補者、国民の基本的要求を満たすために妥協することなく闘ってきたのは、どの候補者なのか。また、どの候補者が「偽の友情」を示してきたのか。

 「真の友人は誰か」を自問する時がきた。真の友人は人気取りなどしない。特定の個人に対し便宜は図らないが、それはわれわれの友人をやめたからではない。ただ、客観的に正しいことを実行しているにすぎない。

 逆に「偽の友人」は友人を装いつつ国民の福祉に目もくれず、特定の個人に利益誘導をするだけである。彼らこそわれわれの真の敵である。(20日・トリビューン、アラン・F・パギア氏)

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