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11月18日のまにら新聞から

「ごみ捨て場」の悲劇

[ 687字|2002.11.18|社会 (society)|新聞論調 ]

老朽機墜落事故

 このほどマニラ湾に老朽した飛行機、フォッカー27型機が墜落した。責任を取るべき者を特定するのは難しくないはずだ。しかし、墜落機を所有していたラワッグ航空のみを非難するだけでは十分ではないと考える。たとえ、彼らが三機分の交換部品を得るために一機を分解して部品を手に入れていたということ、すなわち犯罪的な自己流のメインテンスしか行ってこなかったとの報告が確かな事実だとしてもである。

 一体まず、乏しい資金しか有していない貧弱な航空会社に航空業務の運営を認めた国会議員たちの責任はどう考えればよいのだろうか?国民を保護すべき責任を負っているはずの政治家たちが、「国民とはばかなものだ」という論理を基に自分たちの利益を生み出す事業に専念しているのではないだろうか。しかし、国民はばかにされているだけでなく、交通機関を利用して移動中に死んでいるのだ。

 月曜日に起きた悲劇の犠牲者や生存者たちが正義を求めて声を上げることはまったく正しい。また同様に、われわれの道路、特にエドサ通りなどを走っている、安全性をまったく無視し、排気ガスをまき散らす中古廃棄物バスの導入を認めている政府を非難することも正しいだろう。これら中古バスも国民を殺しつつあるからだ。

 われわれの国はいまやごみ捨て場と化してしまった。我々は安い廃棄物を買うことで倹約していると考えている。しかし、同時に人命は軽んじられているのだ。人命まで安物になっている。

 政治家らは選挙になると決まって自分を「公僕」と呼びたがる。いったい彼らが本当に国民に仕える日はいつ来るのだろうか?(13日・マックス・ソリベン・スター)

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