ハロハロ
今年も手製のブルーベリージャムが出来上がった。滑らかなしたざわりと、とろみ感が出て、なかなかの出来栄えと自賛しながら味わっている。ブルーベリージャムを作り始め、今年で10年近くになる。自宅近くでブルーベリーを栽培している農園があると聞き、初めて摘み取りに行ってから病み付きになった。それまでは春先に出回るアンズジャムに毎年、挑戦していたが、今ではすっかりブルーベリーが定着した。
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農水省の統計によると、東京都のブルーベリー収穫量は長野、群馬、茨城各県に次いで全国第4位を占める。作付面積も年々増加し、上位県に迫る勢いとか。入園無料の栽培農園では、休日になると家族ずれなどで大賑わいになる。ブルーベリーの収穫期は短く、夏から秋にかけ2カ月間もない。今年は猛暑続きで出掛ける時期がちょっと遅くなったが、少雨のため仕上がりもよく、早々と1・5キロを摘み取った。
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摘み取り料金は業者間協定で決められている。スーパーの店先では1年中、輸入商品が並べられているが、値段が高くジャム用には手が出ない。地元産は100グラム当たり200円と、手ごろなのがうれしい。ジャム作りを始めると、「年々いろいろな果実に挑戦したくなる」という愛好家の話を聞いた。しかし、そんな凝り性でもない。毎朝、ブレーンヨーグルトに入れながら、手製の食感を楽しんでいる。 (富)