ハロハロ
正月に東北の知人から毎年、孫の成長を箇条書きに寸評した年賀状が届く。今年も孫、ひ孫計9人の近況が面白おかしく書き添えてあった。高校球児だった最年長の孫は、生まれた2人目の子どもに、早々と「野球選手以外の進路は認めない」と親ばか宣言したと紹介。希望を託されたひ孫の項では「6カ月検診で乳児用体重計の針が振り切れ、大人用で測ったら医師もびっくりの11キロ」と驚きを伝え、笑わせた。
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年賀状の利用者離れが止まらないという。日本郵便によると、今年元日に配達した年賀状は前年比3・8%減の約18億万通、5年連続して前年実績を割り込んだ。原因は相次ぐ投稿情報サービスの登場で伝達環境が変化したためといわれる。近年、フェイスブックやラインなどで、年賀状を発信する電子族が増加した。大手文房具販売の調査でも、電子年賀状に移行すると答えた人が全体の半数を超えたという。
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今年、わが家にも孫たちからスマートホンのラインを使って電子年賀状が届いた。簡単な添え書きと大きな年賀スタンプ(画像)が4個添付されていた。スタンプだけで気持ちを表現しようという苦心の作品だった。ラインは個別対応のチャットと無料電話、スタンプなど斬新さと勝手良さが受けて急速に拡大している。利用者離れが続く中で、年賀状はこれから先、どう様変わりしていくのだろうか。(富)