ハロハロ
世界最大数のイスラム教徒を持つインドネシアでも今月1日から、イスラム教の聖なる月「ラマダン」(断食月)が始まった。インターネットで読む現地主要紙は連日、断食月にまつわる多様な記事を掲載、断食(日の出から日没まで)の持つ意義を伝えるとともに、この1カ月間誘惑に負けず、厳しく苦しい断食に耐えることで信仰心をより深めるよう信者に呼び掛けている。
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断食月入りから数日後、同じ伊東市内に住むインドネシア人男性が休日を利用して遊びに来てくれた。今年初めに知り合い、電話では連絡を取り合っていたが、拙宅に足を向けてくれたのはこれが初めて。男性は36歳のバリ人。国際リゾート地バリは島民のほとんどがヒンズー教徒で、イスラム教徒の多いジャワ、スマトラなどの諸島とは異なる独自の文化、環境を保ち、同国が誇る多様性の一端を担っている。
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それでも男性を昼食に誘った際、断食月のことが頭をよぎった。念のため信仰する宗教を尋ねると、「ヒンズー教で、断食はしません」に続き、「好物は(イスラム教徒は食さない)バビ・グリン」と茶目っけのある返事。バビ・グリンとはフィリピンのレチョンそっくりの豚の丸焼きでバリの名物料理。さらに念のため「牛肉は?」の質問に、「食べられます」。幾つかあった候補の料理店から男性が選んだのは牛肉料理を出す店。注文したビーフシチューを堪能してくれた。(道)