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9月21日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 565字|2009.9.21|社会 (society)|ハロハロ ]

 マカティのカラオケにいたフィリピーナが昨年秋、日本へやってきた。厳しい入国制限の中でどうやって来られたのか。3カ月滞在のファミリービザで、姉が日本人と結婚していることになっているという。どうやらそういう境遇の妹に成りすまして偽名の旅券・ビザで入ってきたらしい。費用は「シャチョウ」が用立てたという。

 米国に人身売買の嫌疑をかけられて以来、比人エンターテイナーの日本入国は厳格になった。8万件あったビザ発給が8千件台にまで落ち込んだのは周知の事実。それがこの1、2年は少々、変化?茨城県郡部のクラブでも、イミテーションと彼女ら自身が公言する偽装結婚や家族になりすました比人女性が多数就労していた。道なき所に道ありか、多少は条件緩和しているのか、勝手に想像していた。

 日本総領事館元比人職員のビザ不正発給で少し、なぞの糸口がほぐれてきたよう。そんなことが行われていたのか!97枚と発表されているが、その何倍も作成したのではないか、と勘繰りたくなる。一方でつい最近、こんな話が。日本人相手のホステス稼業はもうゴメンと、3年前、バタンガスへ戻った比人女性から短い手紙が来た。「田舎では仕事が全くない。日本でまた働きたい。誰か結婚相手を紹介して」。日本行きを志願せざるを得ない「状況」が不正を誘発しているようだ。(紀)

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