ハロハロ
土日、祝日の高速道路の料金が走行距離に関係なく今年春から上限千円になった。麻生内閣が景気刺激対策として2年間の暫定措置として実施に踏み切った。8月のお盆期間は平日も前後何日間か同じ扱いにするというから帰省客にとっては朗報だ。うれしいことに次期衆院選挙で民主党が勝利して政権交代が実現すると、上限千円どころではない。大都市圏内の路線を除いて全線無料化にすると政権公約した。
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先週日曜日、上限千円の恩恵にあずかろうと、ドライブ旅行に出掛けたが、インターチェンジ料金所で大渋滞に巻き込まれた。高速道路の本線が渋滞して料金所から走行車線に入れない車列が延々と続いている。苦戦の末、長時間かかってようやく本線に乗り入れたが、その後も断続的にノロノロ走行が30キロ近く続いた。通行料金は正規の4分の1程度で済んだが、目的地到着まで予定時間の3倍近く要した。
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混雑するとは聞いていたが、ここまでとは思わなかった。図らずも走行しながら上限千円の功罪を考える羽目になった。利用者にとって料金が安いに越したことはない。しかし、車利用の促進を促しかねない値下げ政策は、温暖化対策に逆行する気もする。全線無料化になれば、渋滞区間はさらに増えるのか。平準化して増えないという声もあるが、予想は難しい。政権交代を問う真夏の衆院選挙戦が始まった。(富)