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6月1日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 559字|2009.6.1|社会 (society)|ハロハロ ]

東京都内のコンビニの店先、目立つ場所に「ハロハロあります」の看板を発見。フィリピンのハロハロか?レジの脇に商品見本の写真があった。青リンゴ、ラムネ、宇治金時の三種類。いずれも二百六十八円也。小豆あん物に目がないので宇治金時を選んだ。少し待たされて店員が運んできたのはソフトクリームがたっぷり載った深めのカップ。

 ソフトクリームの下には三つばかり白玉の入ったつぶあんの層。その下には宇治茶を意味するのかグリーンのかき氷。フィリピンのようなマンゴー、バナナ、パイナップルなど果物、ゼリー菓子etcの豊富さはない。全体に小ぶりで伝統的な氷あずきにソフトクリームをかけ、若者向けにリニューアルした感じ。

 ハロハロは明治のころ、ベンゲットの道路建設に出かけた日本人労働者が現地で作らせた氷あずきが原点というのが定説のようだ。それが百年余を経て逆輸入されてきたことになる。中身はちょっと日本的すぎるが、暑い日だったので十分満足した。新酒を楽しむブルゴーニュワインのボージョレが日本ですっかりおなじみになったように、ハロハロも夏の風物詩として定着するだろうか。ちなみに当欄は、テーマ、内容とも甘辛関係なく、何を入れてもOKの盛り合わせ、「ハロハロ」風という意味で、二〇〇一年のスタートの際、社主が命名した。(紀)

ハロハロ