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7月7日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 593字|2008.7.7|社会 (society)|ハロハロ ]

 マニラで知り合ったインドネシア人の友人たちがこのほど、国連平和大学分校(アテネオ・デ・マニラ大学)での国際平和学(修士課程)履修をめでたく終えた。中米コスタリカでの半年間滞在を含め、約一年半に及んだ厳しい勉強をやり遂げた敢闘精神と、将来の活動・活躍を願って、ささやかな祝いの会を開くことにした。集まるのはインドネシア人三人と同級生の日本人一人。若い彼らが経験した貴重な話をじっくり聞かせてもらうため、個室を備えたマカティ市内の和風洋食店を選ぶことにした。

 しかし、そこではたと気づいたのは、同店の看板料理が「とんかつ」であること。インドネシア人のうち二人は敬けんなイスラム教徒で、もちろん豚肉料理はタブー。とはいえ他に知っている店もない。集合日の前夜、二人に電話を入れ、思い切って看板料理の件とともに、他にもおいしい料理がいろいろあることを伝えてみた。案ずることはなかった。

 当日、四人が語ってくれた体験談と今後の抱負は「人の役に立てる仕事に取り組みたい」という若いエネルギーにあふれ、還暦を過ぎた身にとって栄養豊かなご馳走となった。今は本国に戻っている二人のうちの一人から最近、「おいしい料理でした」の言葉とともに、「大地震・津波の被災地、スマトラ島アチェでしばらく働きます」と書かれたメールが届いた。小柄ながら、活力と快活さに満ちた彼女の活動が楽しみだ。(道)

ハロハロ