ハロハロ
プロ野球球団が一日、一斉にキャンプインした。阪神など九球団が沖縄、三球団が宮崎でスタートしたが、沖縄には韓国の三球団も含め十二球団が集結した。キャンプイン直前、阪神のキャンプ地を訪れた。阪神が宜野座村球場でキャンプインするのは今年で六年目だが、すでに大半の有力選手が集合し、熱のこもった練習を繰り返していた。マスコミの報道で地元の知名度が大幅にアップしたと地元民は喜ぶ。
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驚いたのは野球場に隣接してそそり立つ大きな多目的運動施設、「宜野座ドーム」だ。降雨で練習に支障がないようにと総工費二十億円で宜野座村が二年前に建設したという。内部は全面人工芝で、外形はラクビーボールに似た楕円形。屋根に透光性のある素材を採用した膜面構造の建造物だ。キャンプ地に選ばれた各自治体は長期継続の決め手にと競ってこのような施設拡充を図ってきた。
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沖縄でキャンプする中日、楽天、横浜などの野球場にも規模はさまざまだが、同じような室内運動施設が併設されている。巨人がキャンプする宮崎県には観客席が八百席もある本格的なドーム施設もある。宜野座村球場は那覇市から車で約一時間。虎ファンが大勢押し掛け、地元の経済効果は計り知れない。余談だが、沖縄ではガソリン税が復帰特別措置で一リットル当たり約六・三円安く設定されていることも初めて知った。 (富)