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10月22日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 568字|2007.10.22|社会 (society)|ハロハロ ]

 散歩仲間の友人が四十二インチの大型薄型テレビを購入した。「部屋に置くとさすがに迫力が違う」と盛んに宣伝、購入を勧められている。値下げ競争によって今や薄型テレビの価格は月単位で急落、三十七インチの液晶テレビでは二十万円を切る商品まで現れた。日本では四年後の二〇一一年には地上波アナグロ放送が終わり、デジタル放送に切り替わる。視聴者は価格と性能を見比べながら、いやおうなしに新商品の選択を迫られる。

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 二日から五日間、幕張メッセ(千葉県)で開催された日本最大の家電見本市を見た。注目を集めていたのはソニーが世界で初めて商品化した有機ELテレビ(エレクトロ・ルミネッセンス)。展示された十数台のデモ商品の前は黒山の人だかりだった。画面サイズは11型とまだ小型だが、厚さはわずか三ミリ。壁掛けテレビの本命といわれているようだが、画面の明るさ、鮮明さ、滑らかな動画表示にびっくりした。

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 有機ELパネルは電気を流すと自家発光し、ブラン管や液晶のようにバックライトがいらないので超薄型化が可能になるとの説明だった。会場には他のメーカーも厚さ二センチ前後の超薄型大型液晶テレビの試作品を出展、派手なデモを繰り広げた。視聴者にとっては購入機種の選択肢が広がってうれしい話で、あらためて技術開発のスピードに驚いた。(富)

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