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10月1日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 512字|2007.10.1|社会 (society)|ハロハロ ]

 自民党総裁選へ麻生、福田の両氏が名乗りを挙げたとき、ロイターなど欧米の通信社は一斉に「ASO」有利を報じた。それがたちまち一変する。今度は党内議員の支持多数で福田優勢となる。内容がすぐ差し替わった。ニュースに目を通していた比人記者が理由を聞く。「安倍政権から離れていただけ、福田さんの方がフレッシュなのさ」

 いずれにしろ近い将来、衆院解散をせざるを得ない。そのとき、フレッシュな顔の方が国民に受けがいいから。そう解説しておいた。日本の政治事情にあまり詳しくない比人記者は福田氏について、「あのフランケンシュタインみたいな顔の人か」という。そういえば額が大きく、漫画チックにはそう言えるかも。

 結局、その福田さんが自民党の顔になり、新しい首相になった。今までの例を見ると、ぎらぎらの権力欲旺盛な政治家が首相になったとき大仕事をやらかす。田中角栄、中曽根康弘両元首相が典型。総裁選三回目で勝った小泉さんもその一人だろう。前回総裁選に立候補さえしなかった福田さんだが果たして? それにしても「空の星ばかり見ていて足元のドブに落ちた」と安倍さんを評したという自民ベテラン議員の表現は的確というほかはない。(紀)

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