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2月26日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 537字|2007.2.26|社会 (society)|ハロハロ ]

 首都圏の南郊にあるマキリン山。マカティ市とは、わずか六十キロしか離れていないのに、例年、雨期が明けるのは同市より一カ月遅い十二月だという。ところが今期は、一月中旬まで引きずった異常多雨の「後遺症」なのか、二月になっても南西にゆっくり流れる雲がマキリンの山頂を覆い、ふもとの丘陵一帯ににわか雨を降らせる。

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 ヤシの葉をたたいて雨が通り過ぎると、再び強い日差しが戻る。フィリピン群島で昨年末以来続いた雨が「異常多雨」だと知ったのは日本の気象庁が出す速報だった。今年は「盛夏間近」を思わせる時期が例年より早いように感じるので、フィリピン気象庁が「異常高温」の速報でも出していないかと、同庁のホームページを開いた。

 天気予報を見ると、二月二十二日は「北端部ルソンはほぼ曇り空でところによりにわか雨。東部ビサヤとミンダナオ地方は曇りがちで、ところによりにわか雨か一部で雷雨。その他の地域はところにより曇りまたは時々曇りで、一部でにわか雨か雷雨」。そして翌二十三日。前日と一字一句違わない内容で気温には触れていない。気候の変化に敏感な日本人には奇異に思える予報だが、生活風習の違いと同様、物ごとを日本の尺度で計らないのが、外国で生活するうえでの知恵なのかもしれない。(濱)

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