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6月5日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 547字|2006.6.5|社会 (society)|ハロハロ ]

 団塊世代のミュージシャン、小田和正が、老後の人生は「思い出と友達で」と語ったそうだが、その通りだと思う。私事を言えば、大学時代の旅行サークルの仲間と月に一度は集い、高校時代の親友とも時折、酒を酌み交わす。テレビ番組に目ぼしいものがない日は、懐かしのビデオテープの出番だ。最近では「遥(はる)かなる山の呼び声」(山田洋次)「歌伝説・ちあきなおみ」(NHK)を見たばかり。

 昔話に花の咲く会社のOB会だが、なんとなくためらってしまう。仲間に再会するのは楽しいが、大勢の中にはひどい口臭を発散するヤツが必ずいて閉口する。こういう男に限っておしゃべりで本人は全く気づかぬらしく、無頓着に悪臭をまき散らすから困る。「胃でも悪いのか」とさりげなく注意できる間柄ならいいのだが。

 比では首都圏開発局(MMDA)のフェルナンド局長が、公共車両の運転手たちの体臭封じに乗り出したというが、微妙な問題だ。運転手たちが総反発するのは無理もない。だが、自分の発散するにおいは当の本人には分からぬものだ。他人はともかくわが身はといえば、口臭防止の願いも込めて歯科医の助言通り入念な歯磨きを励行しているのだが。上手にトシを取るの難しい。老臭を加速させぬよう、せめてもの七十歳のアンチ・エイジングである。(紀)

ハロハロ