ハロハロ
[ 486字|2005.11.7|社会 (society)|ハロハロ ]
幾分薄くなったアタマをしきりになでる岡田、ガムをかみながらやたらにつばを吐くバレンタイン。両監督ともテレビ写りはさえないが、日本シリーズは4対33いう大差で岡田阪神が敗れた。これだけ屈辱的な負けは日本シリーズ上ない。開幕当初、ロッテに26点取られた楽天みたいな気分だった。
▽
ダイナマイト打線が爆発、若林、御園生ら投手陣もふんばって優勝した昭和二十二年ごろからの阪神ファンだが、二年前にソフトバンクにうっちゃられたときほどくやしくはなかった。あの時は三連勝して王手をかけながら敗れた。それに十八年ぶりの優勝という高揚もあった。あれから二年で、そこが違う。
▽
もうひとつ。交流戦でパリーグを見て、個性豊かな選手が多いのに気づいた。日ハムの外野手森本、西武の巨砲中村、オリックスの強肩鈴木、ロッテには今江、西岡、福浦。とりわけ野武士みたいな面構えのそろったロッテが気に入った。まあ、ロッテなら仕方ないか︱︱優勝決定方式の違いが阪神に不利に働いたのは間違いない。セでもプレーオフを、という流れに傾き始めているが、一位同士で争わないと何のためのリーグ戦か、と思う。(紀)