ハロハロ
[ 435字|2004.3.29|社会 (society)|ハロハロ ]
日韓両国が共同開催したサッカーのワールドカップで、ちょっとした「日韓摩擦」があったことを覚えておられるだろうか。問題になったのは、ポスターやチケットに書かれた国名の表記順。「日韓W杯」という日本国内向け表記に、韓国側から「正式には韓日の順番だ。日本はうそつきだ」とクレームが付いた。
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ささいなことかもしれないが、ささいなことにこそ心の内が投影される。日本大使館の「友好祭」もその一つだろう。日本語の呼称「日比友好祭」が、英語のパンフレットなどでは「比日」と入れ替わる。寛容な比の人々は、「ささいなこと」と笑うかも知れないが、二枚舌は頂けない。日比と比日、どちらが本当?
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以前、駐比日本大使に会見を申し入れた時のこと。会見内容を日本語と英語で同時掲載するため、「比人記者を同席させて英語でインタビューしたい」と伝えた。先方の答えは「日本語の記事は日本語で会見を」。外交官の言葉とも思えず、「日本語と英語で内容が変わるの?」と突っ込みを入れる気もうせた。(酒)