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2月2日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 476字|2004.2.2|社会 (society)|ハロハロ ]

 窓を開けると涼風が頬(ほお)をなでる。年末から年頭にかけてのフィリピンのこんな気候が気に入っている。しかし、日課となった水泳には足が遠のく。久しぶりにプールに出掛けたら、いつも愛きょうを振りまく管理人の顔色がさえない。年明け後、半月ごとの給料が未払いという。ビレッジ管理事務所の新役員が決まらず、事務機能がマヒしているためだ。

 十二月に役員選挙があった。立候補した近所の中年婦人が戸別訪問してきたし、アドバルーンを揚げて仰々しく車を連ねてキャンペーンした候補者もいた。年が明けて、ごみ収集が一時ストップした。投票結果をめぐり、主流派と反主流派が対立し続けている。ごたごたの背後には年間五百万ペソを超す事務所予算の配分があるらしい。

 月々の水道料、ごみ収集料、共益費は合わせて約五百ペソ。世帯数は千戸近い。週二回とされるごみ収集はせいぜい週一度。最低賃金分は支払わねばならない管理人らの日給は百五十ペソ。予算の余剰金は相当な額に上るはず。選挙戦がエスカレートしたわけだ。住民や下積み労働者の利益そっちのけの「政争」。おそれいりました。(康)

ハロハロ