ハロハロ
[ 424字|2003.12.22|社会 (society)|ハロハロ ]
シンガポールへ出稼ぎに行っていたフィリピン人の知人が先日、帰国した。初めての海外出稼ぎ。比の「常識」がかの国では通用しないことにショックを受けたふうだった。見聞を広げるという意味では、誠に結構なことではある。ただ、土産話をいろいろと聞かされ、「何でもあり」の比流常識をあらためて考えさせられた。
◇
土産話は①赤信号を無視して横断歩道を渡ろうとするのは自分だけだった②タクシー運転手がきちんと釣り銭をくれた③道にごみが落ちておらず、ポイ捨てができない④新車を買ってもナンバーが届くまで乗れない⑤バスが停留所にしか止まらない⑥夜間に騒いでいると隣人が警察に通報する︱︱など。
◇
管理型社会がいいのか、それとも「ファジー」な社会がいいのか。議論はいろいろあると思うが、「日本人は比社会のことをどう思っているのか」と突っ込まれて答えに窮した。「あなたがシンガポールで感じたように、私たち日本人も比社会のありようを新鮮に感じている」と逃げた。(酒)