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6月3日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 461字|2002.6.3|社会 (society)|ハロハロ ]

 マニラ新聞は今年一月から読売新聞の配達を始めたが、残念ながら日本人スタッフには阪神ファンが多い。兵庫、奈良県など関西出身が多数を占めているためで、巨人戦ともなると編集作業の傍らヤフーの速報を注視、一喜一憂している。今年の阪神は、熱血漢星野監督を迎えて一九八五年、バースのいた優勝時を思い起こさせるような躍進ぶりだ。

 九〇年代はじめ、大阪に二年間住んだ。タイガースがこれほど地域に溶け込んでいるとは、住んでみて初めて実感として分かった。もう「文化」の領域である。就職した最初の赴任地が広島で、ここでも熱狂的カープファンに驚いた。カープの話ができなければサツ回りも勤まらなかった。

 フィリピンで盛んなスポーツというとボクシング、バスケットボール、ビリヤードか。ゴルフはまだ一般化していない。かつてハイアライには、白人選手と互角に戦える地元選手が育っていたのに廃止は残念としかいいようがない。それにしても、スポーツ熱は今一つの感じだ。市民社会が未成熟で、スポーツ人口のすそ野が十分広がっていないせいだろうか?(紀)

ハロハロ