ハロハロ
[ 453字|2002.1.28|文化 スポーツ (culture)|ハロハロ ]
「一兆円って金、毎日百万円使うとして使い終わるのに何年かかると思いますか」ー焦げつき債権取り立て会社の社長だった中坊公平さんが何年か前、講演会でこう切り出した。聴衆が暗算を始めたところで「三千年です」と中坊さん。
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一日に百万円、毎日使うのは容易ではない。銀座のクラブでヘネシー取っても二十万円ぐらいのものだろう。それが三千年である。弥生時代から使い始めても一人ではまだ、使い切れない金額だ。豪遊で鳴らした水原弘も勝新太郎もネを上げるに違いない。
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年度末で日本の政府、自治体の抱える借金は、六百六十九兆円に上るという。気の遠くなるような数字である。赤字解消へ、小泉首相は政府税調で消費税アップを視野に入れた議論を要請。健康保健加入者の医療費負担増(〇三年度から三割負担へ)も明言した。同じような政策を実行して、経済を失速させた橋本竜太郎元首相の顔が浮かぶ。デフレをもたらしている構造改革を推進しながら景気浮揚を図る?こんな手品師みたいなことがうまく運ぶのか︱シロウトの理解を超えるところだ(紀)