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11月26日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 523字|2001.11.26|文化 スポーツ (culture)|ハロハロ ]

星形のパロルが夜の街を彩りだした。中には、中国的な色の使い方やデザインのものもある。フィリピン社会に占める中国系市民の存在の大きさを見る思いだ。ショッピングモール内の各店も、趣向を凝らせた飾りつけで華やかさを競っている。ただ、経済活動の停滞からか、大通りに面したビルのデコレーションが年々、遅れ気味に思えて気になる。いずれにしてもクリスマスシーズンの到来である。

 そのクリスマスシーズン。フィリピンでは、最後が「r」で終わる月、つまり九月(September)から始まるという。だが、九月、十月は「助走期間」。「今年は、だれに何を贈ろうか」。いろいろ思いをめぐらせて楽しむのだそうだ。

 九月でも気が早いと思っていたのだが、二年前の七月一日、マカティ通りとパセオ・デ・ロハス通りの交差点で二人の交通警官が口々に「メリー・クリスマス」。車を止められ、車両登録の更新が遅れていることを注意された後だった。意味はすぐ分かった。四十二年前の今ごろ、ホテルのドアボーイから「メリー・クリスマス」とあいさつされ、何も知らずに笑顔で「メリー・クリスマス」と答えていたころが懐かしい。当時、ロハス大通りの中央分離帯にパロルが並んでいた記憶はない。(濱)

ハロハロ