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9月23日のまにら新聞から

トゥルフォ兄弟がトップ OCTA次期上院選世論調査

[ 867字|2024.9.23|社会 (society) ]

次期上院選世論調査で日系3世のトゥルフォ兄弟が支持率1、2位

 フィリピン大などの独立研究グループ「OCTAリサーチ」は22日までに、来年に控える上院選(改選12議席)の有力候補者に関する世論調査結果を発表した。支持率トップは著名ジャーナリストで下院議員のアーウィン・トゥルフォ氏で、60%の回答者から支持を受けた。また同議員の兄でジャーナリストのベン・トゥルフォ氏が57%の支持で2位。2人は2カ月前の前回調査からそれぞれ2ポイント、12ポイント支持を伸ばした。

 ラモン、ベン、ラフィー、アーウィンのトゥルフォ4兄弟は「テシバ」をミドルネームに持つ日系3世。自身のテレビ・ラジオ番組を通じ市民からの告発を受け、政府当局に直接抗議するスタイルで人気を博している。現上院議員のラフィー・トゥルフォ氏は3月の世論調査で次期大統領候補トップに名が上がっている。

 一方、マルコス政権との対立が決定的となっているドゥテルテ前大統領勢力からは、ドゥテルテ氏の「側近中の側近」ボン・ゴー上院議員が49%(前回比4ポイント増)の支持を集め3~6位グループ入り。政界引退後も影響力を示し続けるドゥテルテ前大統領は支持率33%(前回と同じ)で7~15位グループ、前政権下で「麻薬戦争」を主導した元警察庁間のデラロサ上院議員は29%(7ポイント減)の支持率で8~15位グループと、それぞれ当選圏内に入った。

 一方、ドゥテルテ家の本命とされる前大統領の息子2人については、ダバオ市長のセバスチャン・ドゥテルテ氏が前回より4ポイント伸ばしたものの支持率22%、パオロ・ドゥテルテ下院議員も5ポイント伸ばしたものの20%にそれぞれとどまり、両者とも16~24位グループ。なお当選圏外となった。

 ボクシング元世界6階級制覇王者のパッキャオ元上院議員は支持率34%(2ポイント増)で7~13位グループ、マルコス大統領の姉であるアイミー・マルコス上院議員は支持率33%(5ポイント増)で7~15位グループと当選圏に入った。

 調査は8月28日から9月2日の間、全国の比人1000人を対象に実施された。(竹下友章)

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