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8月24日のまにら新聞から

油回収が大幅遅延 バタアン沖タンカー沈没

[ 775字|2024.8.24|社会 (society) ]

バタアン州沖で沈没したタンカーの油回収作業が遅延。1時間あたり20万リットルの計画が平均7000リットルに留まる

 ルソン地方バタアン州リマイ町沖で7月25日に沈没したタンカー、テラ・ノバから積み荷の油が流出している問題で、フィリピン沿岸警備隊(PCG)は23日、これまでに16万1612リットルを回収したと発表した。しかし、当初の計画である1時間あたり20万リットルの回収には遠く及んでいない。英字紙マニラタイムズ電子版などが23日報じた。

 テラ・ノバの八つのタンクには計140万リットルが積載されているが、22日時点の平均回収量は1時間あたり約7200リットルに留まっている。ただし、吸い上げ量は日に日に増しており、22日だけをみれば、19日の約4倍にあたる8万1136リットルを回収した。

 PCGバタアン基地のマイケル・エンシナ中佐は「水圧や海水の混入などで作業が遅延している」とし、「現在使用しているポンプは5台だが、シンガポールから提供を受けたポンプ2台が到着すれば、さらなる回収速度アップが見込める」としている。

 また同中佐は「回収作業の影響による流出量の増加は確認されていない」として、ドローンを使って引き続き周辺を監視するとしている。

(深田莉映)

来週、ケソン市などで断水

マニラウォーター

 首都圏東部とリサール州などに水道サービスを供給するマニラウォーターは、8月27~29日に実施が予定されている緊急の修理・メンテナンス作業のため、一部地域で供給を停止する。

 影響を受ける地域は、リサール州カインタ、アンティポロ、タイタイ、ビナンゴナン各町と首都圏ケソン市の一部。マニラウォーターは、今回の作業は予期しない緊急修理だとし、「断水までに必要な水を十分に確保しておくように」と対象地域の住民に呼びかけている。

 給水再開後は、蛇口からの水が透明になるまで数分間流し続けるよう求めている。

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