グオ町長の姉ら2人逮捕 インドネシアで拘束後に送還
グオ前バンバン町長と行動を伴にしていたとみられる姉ら2人がインドネシア入管に逮捕され、比に強制送還
逮捕状が出ているタルラック州バンバン町のアリス・グオ前町長と行動を共にしているとみられる姉のシェイラリアル・グオ容疑者と、パンパンガ州ポーラック町で摘発された中国系オンラインカジノ企業(POGO)「ラッキーサウス99」の代表者だったカサンドラ・オン容疑者の2人が21日、バタム島のホテルでインドネシアの入管当局に拘束された。2人は22日午後にフィリピンに強制送還された。英字紙マニラタイムズ電子版が22日報じた。
2人を乗せたフィリピン航空機は22日午後4時48分にマニラ国際空港第1ターミナルに到着。航空機内で比入管職員が2人を逮捕し、到着後はただちに首都圏ケソン市の国家捜査局(NBI)本部に移送された。
レムリヤ司法相は22日、オン容疑者とグオ容疑者が共謀して違法行為を行っていた可能性が高まったと述べた。
グオ前町長は、バンバン町に拠点を持ち人身売買や投資詐欺などに関与したとして3月に家宅捜査を受けた中国系の違法オンラインカジノ企業「ズンユアン・テクノロジー」に営業許可を出したり土地を貸与したことで上院議会に召喚され、その後逮捕状が発出されていた。
しかし、7月中に密出国して、マレーシアからシンガポールを経由してインドネシアに親族や関係者らと逃亡したことが最近確認されていた。マルコス大統領はグオ氏の密出国を手助けした政府関係者や有力者を特定するよう司法省などに命じている。
一方、ホンティベロス上院議員は21日、比外務省がグオ前町長本人やその親族、「ズンユアン・テクノロジー」関係者を国際手配する手続きに入ったと明らかにした。(澤田公伸)