トゥルフォ兄弟がトップ2 前大統領圏内、息子2人は圏外
OCTAリサーチの上院選調査でアーウィン・トゥルフォ下院議員とベン・トゥルフォ氏の兄弟が支持率1、2位
フィリピン大の研究者らからなる調査機関OCTAリサーチは18日、6月26日から7月1日にかけて実施した来年5月の上院議員選(改選12)に向けた有力候補者に対する支持率調査の結果を発表した。それによると、ラフィー・トゥルフォ現上院議員の弟であるアーウィン・トゥルフォ下院議員(元社会福祉開発相)が全体の58%の支持率を集めてトップに立ったほか、その兄で著名テレビキャスターであるベン・トゥルフォ氏も45%の支持率で、ボン・ゴー現上院議員と同率の2位に入り、トゥルフォ兄弟2人がトップと2位を独占した。19日付英字紙スターが報じた。
ラフィー、アーウィン、ベン、ラモンの4兄弟はいずれもテレビやラジオを舞台にした市民による不正告発や苦情などを取り上げる報道で人気を博し、政界への進出も目立っている。トゥルフォ兄弟は日系3世。
ゴー議員に次いで、ビセンテ・ソット元上院議長が44%の支持率を集めて4位、ピア・カエタノ上院議員が同39%で5位、ボン・レビリヤ上院議員が同38%で6位、ロナルド・デラロサ上院議員が36%で7位、フランシス・トレンティーノ上院議員が34%で8位、パンフィロ・ラクソン元上院議員が34%で9位に入るなど、現職および元職の人気が高かった。
また、サラ副大統領が最近、父親のドゥテルテ前大統領と兄弟のセバスチャン・ダバオ市長とパオロ下院議員の3人が上院選に立候補すると表明していたが、ドゥテルテ氏は支持率33%を集め10位と当選圏に入ったものの、セバスチャン氏は同18%、パオロ氏は15%といずれも当選圏外だった。
一方、ドゥテルテ前大統領を追う11位にはマルコス大統領の支持を得ているマニー・パッキャオ前上院議員が32%の支持率で入り、大統領の姉のアイミー・マルコス上院議員および俳優出身のリト・ラピッド上院議員の2人の現職はともに28%で同率12位に入った。
また、当選圏内を狙える14位にはベンハー・アバロス内務自治相が支持率27%を獲得して付けたほか、22年大統領選にも立候補したイスコ・モレノ前マニラ市長とアビー・ビナイ現マカティ市長の首都圏の現職・元職の市長がいずれも同23%で同率15位につけている。
調査は、OCTAが独自に作成した候補者リストから12人を選ぶ方式で全国の有権者1200人を対象に実施した。(澤田公伸)