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6月2日のまにら新聞から

ファーマリーに「朗報」 コロナ不正行為

[ 679字|2024.6.2|社会 (society)|新聞論調 ]

 政府は再び新型コロナウイルスの感染者増加を警告している。国民はマスクや検査キットを再び買いあさる。製薬会社と政府という「暴力団」は猿芝居を再開し、不正が再燃する。

 中国資本のファーマリー・ファーマシューティカルはわずか2年間で比から125億ペソを盗んだ。資本金わずか62万5000ペソから始まり、経験もスタッフも事務所も倉庫もない小さな会社だった。しかし、国のトップとのコネクションがあった。それだけで十分だった。

 2020年3月、予算管理省(DMB)は同社と75億ペソの最初の供給契約を結んだ。不良品または基準を満たさないマスクやフェイスシールド、防護具、検査キットが納入され、20年末までに3億1830万ペソの課税所得が申告された。

 州の監査は同社の不正行為を発見し、ドゥケ保健相=当時=が「特殊な医療ニーズ」を調達させたことに疑問を呈した。その頃には同社は総額420億ペソの「パンデミック契約」を獲得。21年8月には上院の調査が行われ、公聴会が開かれる中、DMBはさらに50億ペソの追加契約を認めた。

 同社を設立したヤン・ホンミン、別名マイケル・ヤンはダバオ市在住で「ドゥテルテ帝国」と親交があり、2018年には「特別経済顧問」に任命された。これで不動産や建設業にも手を広げ、さらにある上院議員は「野菜密輸の首謀者だった」と証言した。

 悪事が徐々に明るみになったが未だ全員が起訴を免れており、医療防具の需要に合わせまた復活しつつある。「犯罪は報われる」という明らかな教訓ができてしまったのだ。(1日・スター、ハリウス・ボンドック)

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