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5月17日のまにら新聞から

「信頼関係を築くために」 日本人会生活サポートオリエンテーション

[ 832字|2024.5.17|社会 (society) ]

マニラ日本人会が第3回となる生活サポートオリエンテーションを開催、43人が参加した

マニラ生活サポートオリエンテーション=16日、マカティ市で深田莉映撮影

 首都圏マカティ市で16日、マニラ日本人会広報委員会が「マニラ生活サポートオリエンテーション」を開いた。2023年5、9月に続き3回目。多くがフィリピン在住3カ月未満の駐在員で、ほか帯同家族など日本人会の会員・非会員問わず43人が参加した。セミナーでは日本人会推薦理事の下田裕深さんが登壇した。

 下田さんは、医療機関、金融機関の利用方法、口座や銀行取引について、買い物、置き引きやすりを防ぐための危機管理方法のほか、冠婚葬祭でのマナーや祝儀について、文化的な違いも日本と比較しながら分かりやすく説明した。「円安なので日本円への換算はおすすめしませんが」と前置きした上で、日用品や食料の価格相場も紹介。また、職場の比人従業員とのコミュニケーションの取り方や個人で雇う家政婦や運転手などとの接し方、日常生活における習慣やマナーにおよぶまで、信頼関係を築くことに重点を置く大切さを何度も強調しながら、振る舞いの注意点などに細かく言及した。最後には、「クリスマスパーティでは比人従業員の隠れた才能と団結力が発揮される。ダンスなど誘われたらぜひ全力で参加することが、仲良くなる一番の近道」と笑顔で念押しした。

 日本人会の二村邦彦事務局長は「駐在員の入れ替えで新しく赴任してきた人も多いこの時期を狙って開催した」とし、「経験談に勝るものはない。少しでも不安を抱えている人の助けになれば」との思いを語った。

 セミナー終了後は参加者に大福と温かいお茶が振る舞われ、多くが「久しぶりに日本のおいしい和菓子を食べられて幸せ」と笑顔をこぼした。席が近かった人同士などで談笑を続けながら、そのまま近くのカフェで会う約束をするなどそれぞれで交流を深める様子も見られた。3月に来比したばかりの駐在員の男性は「誰に聞いたらいいかわからないことや教えてもらわなければ気づけなかった日常での注意点まで、これからいろいろと気をつける準備ができたので参加してよかった」と話した。(深田莉映)

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