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4月1日のまにら新聞から

新聞論調 重んじるべき祝日 聖木曜日

[ 652字|2024.4.1|社会 (society)|新聞論調 ]

聖木曜日はカトリック教徒にとって最も重要な祝日のひとつだ。カトリック教会では1988年1月16日に...

 聖木曜日はカトリック教徒にとって最も重要な祝日のひとつだ。カトリック教会では1988年1月16日にバチカン市国の教皇庁から復活祭の準備と祝典の指針が発表され、聖木曜日の洗足の儀式も含まれた。

 イエスは最後の晩餐で弟子の足を洗い、その行為について「わたしがあなたがたを愛するように、互いに愛し合いなさい」と説いた。聖木曜日の伝統では、その日選ばれた人の足を洗うことは、仕えられるためではなく、仕えるために民の元へ来たイエスの奉仕と慈悲を表しているという。

 従来の規則では洗足の儀式に参加できるのは男性のみだった。現在の第266代教皇フランシスコが就任してすぐ、教皇は少年刑務所で聖木曜日のミサを行った。選ばれた12人の受刑者のうち、1人はイスラム教徒の少女だった。獄中のイスラム教徒の少女の足を洗いキスをしたことは、まさに教皇職における重要な瞬間で、教皇の「すべての人々の僕であり、すべての人々への伝道者である」という自身の役割を世界に示した出来事だった。2016年、ついにローマ・ミサ典礼書が改訂され、女性の洗足の許可が公式に発表された。

 聖木曜日は、イエスがパンとワインを引き裂かれた自身の体の一部だと言い表した最後の晩餐と、初聖体拝領を記念する日でもある。この日、私たちは神秘家として知られるフォリーニョの聖アンジェラの言葉を思い出すべきだ。「私たちへのキリストの愛に思いを馳せることは、私たちの心の冷たさを、愛と感謝の炎に変えてくれるだろう」(3月28日・スター、エルフレン・クルス)

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