「つながりに虹をかける」 貧困地区の子どもたちがランウェイ歩く DEAR MEファッションショー開催へ
貧困地区の子どもたちがモデルとしてランウェイを歩くNPO法人DEAR MEの10回目のファッションショーが24日開催
首都圏マニラ市リサール公園のオープンエア・オーディトリアムで24日、NPO法人DEAR ME主催で貧困層の子どもたちがモデルとして出演するファッションショーが開催される。10回目を迎える今回のファッションショーのテーマは「RAINBOW」。「団体の活動の原点、子どもたちの夢や個性、そしてつながりに虹をかける」との思いが込められた。
同団体は2023年2月初旬、「描いた夢を実現できる環境をつくりたい」と、教育や雇用機会創出を目的に、フィリピンの貧困地区で暮らす若者がファッションのデザインや縫製などの技術を習得するための無償の職業訓練校「coxco Lab(ココラボ)」を開校。今回のショーは開校後初となる。
フィリピン現地理事を務める小村萌さんは、まにら新聞に「今回のショー、そしてこれから続くDEAR MEの活動を通して、1人でも多くの人と共に、生まれた場所に関わらず誰もが夢を描き、夢中になれる社会をつくりたい」と語った。
「ランウェイの上で夢を描く」をテーマに2015年から開催しているファッションショーは、ケソン市パヤタスなど貧困地区で暮らす子どもたちがモデルとしてランウェイを歩く。衣装はモデルになる子どもたちが自らデザインし、日本の大阪成蹊大学の学生やボランティアの手により、古着や残布を使用して地球環境にも配慮した形で作り上げられる。
ショーはリサール公園で2月24日午後2時に開場、午後3時に開演。入場無料。(深田莉映)