大統領が英国王戴冠式に参列 ルイーズ夫人と共に
マルコス大統領がルイーサ夫人と共に英チャールズ国王の戴冠を見守った
マルコス大統領は6日、英国バッキンガム宮殿ウェストミニスター寺院で開かれたチャールズ国王とカミラ王妃の戴冠式に参列した。約千年の歴史を持ち、1953年の故エリザベス女王以来70年ぶりとなる戴冠をルイーズ大統領夫人らと共に見守った。式には日本から秋篠宮皇嗣同妃両殿下、タイからラーマ10世国王、スペインからフェリペ6世国王、ベトナムからトゥオン国家主席、豪州からハーレー総督やアルバニージー首相、米国からジル米大統領夫人などが参列した。
式に先立ち、米国からロンドンのガトウィック空港に到着したマルコス大統領一行を、英国王と英外務相の代表者が出迎えた。大統領は空港を視察後、空港を所有する米投資会社グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)役員らと会談。「世界レベルの空港を比に建設する方法」について議論を行った。
戴冠式前のレセプションでは、大統領はチャールズ国王と立ち話を行い、貿易、投資、文化交流など比英関係の強化について意見を交換した。
マルコス大統領は1970年から74年まで英国の名門私立学校ワーススクールに通い、その後英オックスフォード大に進学。同大では1978年に社会科学の「特別学位」を得たとされる。戒厳令期に亡命していた比人ジャーリスト故カルメン・ペドロサ氏が著した「実録イメルダ・マルコス」によると、大統領の母イメルダ夫人は長女アイミー現上院議員を英国王族に嫁がせようとするなど、英国王室に強い憧れを持っていた。昨年9月のエリザベス女王の国葬には大統領の妹のアイリーン氏が派遣されていた。(竹下友章)