「現政権が多国籍銀行まとめた」 ドミンゲス財務相が成果強調
現政権下で初めて新型コロナ対応への共同融資で、国際銀行3行がまとまったと財務相が強調
ドミンゲス財務相は30日、フィリピン国際会議場(PICC)で開かれたドゥテルテ・レガシー・サミットで、ドゥテルテ大統領の下フィリピンで初めて、新型コロナウイルス対応への共同融資の取りまとめで、国際銀行3行がまとまることができたと強調した。
同相によると、これまでに比は新型コロナ危機への対応に3兆ペソ(GDPの15・6%相当)の直接資金を投じており、国民向けにワクチンを調達するため、多国籍銀行との交渉にも成功してきた。同相は「ワクチンを購入するため、世界銀行とアジア開発銀行、アジアインフラ投資銀行を共同融資の下にまとめることができた。これはアジア太平洋地域おそらく世界でも初めてのことだろう」と述べた。
同相はまた、「新型コロナの大流行が起きた際、国民の命を守るためドゥテルテ政権の動きは迅速だった。政府は家族同様、国の存続をかけてできる限りのことを行った」とした上で「社会か改善プログラムは1800万世帯を支援し、中小企業の賃金補助プログラムは300万人以上の労働者を支え続けた。これらの緊急補助金は約2500億ペソに上り、国の歴史上最大のプログラムだった」とも語った。
一方でドミンゲス財務相は、ワクチン調達と国民救済事業のために借入金が増大しているにもかかわらず、経済投資は維持されており、比の債務水準も依然として持続可能である点を指摘。「コロナ危機によって世界的で多くの国が格下げされる中、比の信用核付けは維持された。これは慎重な支出、そして財政規律の証だ」とも力説した。(岡田薫)