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2月28日のまにら新聞から

首都圏と38市・州が警戒レベル1に 3月1~15日まで「新常態」

[ 1463字|2022.2.28|社会 (society) ]

3月1日から15日まで首都圏とダバオ市など全国38市・州が5段階で最も緩やかなコロナ防疫警戒レベル1に

 ノグラレス大統領報道官代行は27日、3月1日から更新される新型コロナ防疫警戒レベルについて、新型感染症省庁間タスクフォース(IATF)が首都圏とダバオ市など全国38の市・州を5段階で最も緩やかな警戒レベル1に引き下げることを承認したと明らかにした。警戒レベル1の指定は初めて。レベル1では、レストランやジムなど対人サービスの利用率制限が撤廃され、局所封鎖地区を除き規制はマスク着用やソーシャルディスタンスなど最低限の防疫規制のみが課される「ニューノーマル(新常態)」になる。3月15日までの措置としている。

 首都圏の防疫警戒レベルについては、大統領補佐官や首都圏自治体首長、研究グループや保健省高官なども現行のレベル2から1への引き下げを支持する声明が相次いでいた。しかし、内務自治省のマラヤ報道官が「選挙期間中に防疫規則を順守させることは困難だ」と指摘するなど選挙運動期間の感染急増に懸念を表明したほか、比私立病院協会会長もレベル1に引き下げれば再び感染が拡大するとして「警戒レベル2を(3月1日以降も)あと2週間延長しその後にレベル1に引き下げるべきだ」と政府に勧告していた。

 3月1~15日まで警戒レベル1および2に指定された地域(市や州)は下記の通り。

【警戒レベル1】ルソン地方=首都圏▽コルディリエラ行政区アブラ、アパヤオ、カリンガの3州とバギオ市▽イロコス地域南・北イロコス、ラウニオン、パンガシナンの4州とダグパン市▽カガヤンバレー地域バタネス、カガヤン、イサベラ、キリノの4州とサンチャゴ市▽中部ルソン地域アウロラ、バタアン、ブラカン、パンパンガ、タルラックの5州とアンヘレス、オロンガポ両市▽カラバルソン地域カビテ、ラグナ両州▽ミマロパ地域マリンドゥケ、ロンブロン両州とプエルトプリンセサ市▽ビコール地域カタンドゥアネス州とナガ市◇ビザヤ地方=西部ビサヤ地域アクラン、カピス、ギマラスの3州とバコロド市▽中部ビサヤ地域シキホール州▽東部ビサヤ地域ビリラン州◇ミンダナオ地方=サンボアンガ半島地域サンボアンガ市▽北ミンダナオ地域カミギン州とカガヤンデオロ市▽ダバオ地域ダバオ市

【警戒レベル2】ルソン地方=コルディリエラ行政区ベンゲット、イフガオ、マウンテンプロビンス3州▽カガヤンバレー地域ヌエバビスカヤ州▽中部ルソン地域ヌエバエシハ、サンバレス両州▽カラバルソン地域バタンガス、ケソン、リサールの3州とルセナ市▽ミマロパ地域東・西ミンドロ、パラワンの3州▽ビコール地域アルバイ、南・北カマリネス、マスバテ、ソルソゴンの5州◇ビサヤ地方=西部ビサヤ地域アンティケ、イロイロ、西ネグロスの3州とイロイロ市▽中部ビサヤ地域ボホール、セブ、東ネグロスの3州とセブ、ラプラプ、マンダウエの3市▽東部ビサヤ地域レイテ,南レイテ、東・西・北サマールの5州とオルモック、タクロバン両市◇ミンダナオ地方=サンボアンガ半島地域サンボアンガシブガイ、南・北サンボアンガの3州とイサベラ市▽北ミンダナオ地域ブキドノン、北ラナオ、東・西ミサミスの4州とイリガン市▽ダバオ地域ダバオデオロ、東・西・南・北ダバオの5州▽ソックサルジェン地域サランガニ、南・北コタバト、スルタンクダラットの4州とジェネラルサントス市▽カラガ地域ディナガットアイランド、南・北スリガオ、南・北アグサンの5州とブトゥアン市▽バンサモロイスラム自治地域マギンダナオ、バシラン、スルー、タウィタウィ、南ラナオの5州とコタバト市(澤田公伸)

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