イムス川遊水池が落成 カビテ州低平地の洪水被害軽減
[ 366字|2021.9.25||社会 (society) ]
カビテ州イムス市で進められていた日本のODA事業イムス遊水池が完成
カビテ州イムス市で23日、日本の政府開発援助(ODA)事業として建設されたイムス遊水池の竣工(しゅんこう)式が行われた。式には越川和彦駐比日本大使、ビリヤール公共事業道路相、レムリヤ・カビテ州知事らが出席した。
同遊水池は84メートルの越流堤や1・1キロメートルの分流堤などからなり、カビテ州低平地における洪水被害軽減を目的とする。豪雨の際、河川から流出した水の多くを一時的に貯蔵することで洪水被害を軽減する機能がある。
越川大使は式で、「長期的に洪水被害を軽減するには適切な管理と保守が重要だ」「カビテ住民を台風と洪水の被害から守るには現地職員との協働が必要」と語り、モノだけでなく運用するヒトの重要性を説明した。
国際協力機構(JICA)の計画では、隣のバコオル市に建設中の遊水池も年末に完成する予定。(竹下友章)