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5月3日のまにら新聞から

外国人にもワクチン接種 合法な在留資格あれば

[ 680字|2021.5.3|社会 (society) ]

合法的な在留資格を持つ外国人も、新型コロナワクチンの無料摂取可能

 新型感染症の国家タスクフォース(NTF)は29日、合法的な在留資格を持つ外国人も、新型コロナワクチンの無料接種を受けられるとあらためて明言した。

 政府のワクチン調達を担当するガルベス大統領補佐官は、比に滞在する外国人を「平等に保護」することは、政府の義務との認識を示した。「外国人も比人と同じように医療を受けにくくなっており、私たちは保護しなければならない」とも述べた。

 外国人へのワクチン接種については、ロケ大統領報道官も2月、「フィリピンにいるすべての人を対象にしたい」と述べ、外国人も接種できるようにすべきとの考えを示していた。

 ガルベス補佐官によると、外国人が高齢者の場合は、医療従事者に次いで、現在接種が進む「A2」の優先カテゴリーとなる。

 合併症を持つ18〜59歳の外国人は「A3」に属するとしている。NTFのレスティトゥト・パディリャ報道官も、外国人や外交官などは「それぞれの状況に適した優先グループに含まれるものとする」とし、ワクチンを受けるには「各地方自治体に登録し、そこで接種を受ける手筈になる」と説明した。

 ガルベス補佐官によると、すでに駐在員を含む外国人で接種を終えた者もいるという。パディリャ報道官は「保健省はまだ外国人接種者の詳細は把握していない」と回答しているが、フェイスブック上の在比邦人向けの情報交換サイトには「既に比で接種を受けた」との投稿もある。

 一方、マニラ日本人会、フィリピン日本人会商工会議所は4月7日、日本政府支給のワクチンを比で接種できるよう連名で日本大使館に申し入れている。(岡田薫)

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