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4月16日のまにら新聞から

国際会議の安全確保を アブのボホール攻撃

[ 745字|2017.4.16|社会 (society)|新聞論調 ]

 国軍は先週、イスラム過激派、アブサヤフを3カ月で壊滅させると発表した。この3カ月前、ドゥテルテ大統領が国軍に6カ月以内でのアブサヤフ壊滅を命じたと表明していたのだ。この大統領の命じた期限を十分に実施できると国軍側も自信を示している。

 今週月曜日、国軍部隊がバシラン島でパトロール中、アブサヤフの襲撃を受け、兵士3人が死亡している。また国軍は支援部隊も送ったが、ここでも兵士5人が負傷した。そして、その翌日に、また別の衝突が発生した。しかし、今度はビサヤ地方のボホール島で起きたのだ。

 ゲリラ5人、兵士3人、警察官が1人、それぞれこの戦闘で死亡している。この地域はこれまでアブサヤフが誘拐事件などを起こしてきた場所とは違っているのだ。しかも、翌週の19日から22日まで、この島で東南アジア諸国連合(ASEAN)閣僚級会合が実施される予定なのだ。

 今回の衝突を受けて、米国大使館が米国人旅行者に対してビサヤ地方中部への旅行を控えるよう注意喚起した。カナダ政府も自国の旅行者に対し、スルー海域やパラワン島南部への旅行を控えるよう注意喚起した。

 アブサヤフは外国人も含む拉致被害者の首をはねることで悪名高い。中東のイスラム・テロ組織のイスラム国とも関係しているとされ、ミンダナオ地方でイスラム国の拠点を立ち上げたとも報じられている。

 国軍は6カ月で壊滅させるというドゥテルテ大統領の命令を実行に移すよう努力していると思われる。ミンダナオ地方の治安維持にとって脅威となっているテロ集団を壊滅させてほしいとわれわれも願っている。

 数日後にはボホール島でASEAN閣僚級会議も開かれるが、参加閣僚たちがアブサヤフに誘拐されないよう十分に警備を強化すべきだ。(15日・ブレティン)

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