超富裕層の増加率が世界一 ベトナム、英コンサル報告
英不動産コンサルタント大手ナイトフランクがまとめた「富裕リポート」によると、ベトナムは投資可能な資産を3000万ドル超保有する「スーパーリッチ(超富裕層)」の増加率が世界1位で、向こう10年高い伸びが続くと予想されている。2日のオンラインメディアのVNエクスプレスが報じた。 スーパーリッチ層は、個人の不動産や消費財などを除く、投資可能な資金を最低3000万ドル以上保有する階層と定義される。リポートによると、ベトナムは2000〜06年までスーパーリッチ層が320%増加した。これはインドの290%、中国の281%を上回る伸び率。
26年までのベトナムのスーパーリッチ層の数は、540人に増加するとみられる。これは170%増で世界最大とされた。
スーパーリッチ層は欧州では今後10年に平均12%増加、アジアでは91%増と予想される。
一方ベトナムの「ミリオネア層」は、26年までに1万4300人から3万8600人に急増するとみられる。
市場調査ニューワールド・ウエルス社のアンドリュー・アモワール氏はこのリポートで、「ベトナムのミリオネア層の増加は、ヘルスケアや製造業、金融サービス分野の力強い伸びによって加速されるとみている」と述べた。(時事)