ミャンマーで戦没者追悼式 遺族らが献花
[ 363字|2017.2.12|社会 (society)|アジア発 ]
太平洋戦争中、日本軍がインド北東部の攻略を目指して惨敗したインパール作戦などが行われたミャンマーの最大都市ヤンゴンにある日本人墓地でこのほど、戦没者の追悼式が行われ、日本から参加した旧日本軍兵士らの遺族18人が献花した。
ミャンマーでは日本人約13万7千人が死亡したとされる。遺族は厚生労働省派遣の慰霊巡拝団として2月初めミャンマー入りし、各地の戦没者ゆかりの地を回った。
福岡県行橋市から参加した遺族代表、広松順子さん(84)は最終日の追悼式の後、「念願かなって、やっとミャンマーを訪問できた。滞在中、亡くなった父がずっとそばにいるような気がした」と感慨深げに語った。
ミャンマーには戦没者の遺骨約4万5千柱が残されており、厚労省は昨年、立ち入りが難しかった少数民族地域での遺骨収集を再開した。(ヤンゴン共同)