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2月5日のまにら新聞から

善良な警官が団結を 悪徳警官一掃

[ 716字|2017.2.5|社会 (society)|新聞論調 ]

 善良な警官たちが団結を固めることができれば、警察内部の悪徳警官を一掃することはできる。元国家警察長官で、昨年10月にルソン地方パンパンガ州で発生した韓国人男性実業家の拉致、殺害事件を調査しているラクソン上院議員はこう言った。

 デラロサ国家警察長官は、違法薬物撲滅政策の訪問パトロールを行う警官隊によって引き起こされた今回の事件を、「例外的なケース」だと説明した。

 パトロールを装った警官隊は、実業家を自宅から拉致し首都圏ケソン市の国家警察本部内に連行、実業家所有の乗用車内で絞殺し、夫人から500万ペソの身代金を奪い取ったという。

 ラクソン議員が上院聴聞会に提出した監視カメラの映像は、「例外的」とは言い難い事実を映していた。国家警察の警官が長年、営利目的の拉致事件に関与していたことは、国民にとってはもはや周知の事実だ。大統領の薬物政策は、国家警察への事実上の白紙委任だったため、全体的に職権乱用が起こるのは、避けて通れなかっただろう。

 変化は内部から始まる。警察内部にも誠実で献身的で有能な人物はいる。国民の安全のために命をなげうつ覚悟を持つ警官たちだ。例えば、2年前にミンダナオ地方ママサパノ町で行われた「テロリスト追跡作戦」では、作戦のために集められた特殊部隊の警官たちがモロ・イスラム解放戦線(MILF)などと交戦し、44人が犠牲になった。

 今回の事件で、本当に国民への奉仕精神を持っている警官たちも失望された。事件に関与していた「腐った卵たち」は、警察組織の悪名を高めてしまった。善良な警官たちは、団結して内部の悪に立ち向かい、国家警察を徹底的に「大掃除」しなければならない。(1月30日・スター)

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