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　中国政府は今年12月末までに商業目的の象牙の加工と販売を禁止すると決めた。中国では富裕層の間で象牙需要が拡大し、主な密輸先になっていると国際的に批判されてきただけに、大きな前進となりそうだ。印鑑や彫刻などで象牙の加工・販売を続ける日本も対応を迫られる可能性がある。

　中国国内には現時点で象牙の加工企業が34社、販売店が143カ所ある。12月末までに段階的に営業停止を命じる。禁止措置に伴い、公安や税関など関係当局が連携して違法な販売行為や密輸に対する取り締まりも強化する。

　アフリカゾウは象牙を目的とした密猟などによって生息数が激減。中国と米国は2015年９月の首脳会談で、象牙の国内取引を停止することで一致した。（共同）