漁師50人に船を贈呈 サンボアンガ市
[ 470字|2016.10.3|社会 (society)|LuzViMinda News ]
ミンダナオ地方サンボアンガ市のバジャオ(漂海民)の漁師50人に、このほどボート1隻ずつが贈呈された。農務省と漁業水産資源局による貧困問題対策の一環で、漁師には1万6300ペソ相当のボートのほか、漁網などの用具も贈られた。
ある60歳の漁師は、「本物のボートを持つのは夢だった。これで家族のためにもっと稼げる」と感激の涙を流した。これまでちゃんとしたボートを持ったことはなく、ベニヤ板と木材で造った船で漁に出ていた。贈られたボートはファイバーグラス製で手入れもしやすい。2013年に台風ヨランダによる甚大な被害を受けたビサヤ地方レイテ州タクロバン市の漁師のアイデアが盛り込まれており、耐久性にも優れている。沖合から遠い漁場へ行くことも可能で、漁獲量の増加も期待される。
バジャオの漁師には過去に政府関係者からボートが贈られる話があったが、ほごにされ続けていたという。今回、各漁師にはボートの所有権証も渡された。
農務省などは、漁師に今年中に2万隻、来年は20万隻以上のボートの贈呈を計画している。(9月24日・インクワイアラー)