千代田化工、ブルネイで水素調達
[ 344字|2016.9.27|社会 (society)|ASIA WATCH ]
プラント建設大手の千代田化工建設が、東南アジアの産油国ブルネイで、将来のエネルギー源に見込まれる水素の大量調達に乗り出す方針であることが分かった。水素の海外調達を巡っては、既に川崎重工業がオーストラリアでの参入を表明している。
千代田化工は大手商社と組み、現地で事業の可否を調査しており、国内での審査を経て商用化に向けた実証試験を始める。来月にもブルネイのエネルギー会社との提携方針を正式発表する。
川崎重工が進めている計画では、オーストラリアの「褐炭」と呼ばれる不純物の多い安価な石炭から取り出した水素を液化し日本に輸送する。経済産業省が所管する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は両事業に関し、費用の3分の2を補助し、6年間で計約300億円支援する方針。(共同)