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9月12日のまにら新聞から

ガレオン祭りを公式認定

[ 552字|2016.9.12|社会 (society)|LuzViMinda News ]

 東ミンドロ州カラパン市のロッキー・イラガン市長は、毎年12月第1週に開催されるガレオン・フェスティバルをプエルト・ガレラの公式の祭りとすることを承認した。

 同フェスティバルはスペインの武装商船であるガレオン船(マニラとメキシコのアカプルコ間を運航)が、当時「ミノロ」と呼ばれていたプエルト・ガレラに寄港したことにちなんだ祭りという。12月7、8日に開催される地元の宗教行事と並行して実施される。

 イラガン市長によれば、嵐に遭遇したガレオン船の艦隊が「発見」するまで、ミノロの入り江は漁師や船乗り、海賊、中国人貿易商が荒れ模様の天候の際の避難港として利用していた。

 武器をかざしてミンドロ島に上陸したスペイン人は、セブ島でラプラプ率いる島の住民の激しい抵抗にあった経験から、ミンドロ島でも住民との交戦を覚悟したが、スペイン人が実際に目にしたのは高台に逃げたり海岸に隠れる住民の姿だった。これを受けてスペイン艦隊の隊長は兵をおさめ、船員に海岸でひざまずいて祈るよう指示、隠れていた場所から出てきた住民もいっしょに祈りをささげ、親交を結ぶにいたった。

 その後、ミノロはガレオン船の港を意味する「プエルト・ガレラ」と呼ばれるようになり、長年続くガレオン貿易の寄港地となった。(6日・ブレティン)

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