ハロハロ
リオ五輪が終わった。日本のメダル獲得数41は新記録でスポ−ツ人口の裾野の広がりを裏付けた。中継が深夜に及ぶので熱心に見たわけではないが、オリンピックのせいで寝不足をぼやく声も聞かれた。特筆すべきはバドミントン女子ダブルスで金メダルを得たことだ。五輪におけるバドミントンの歴史は浅い。金の重みは大きい。
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2000年代「オグシオ」(小椋久美子・塩田玲子)組がルックスのよさもあって全国区の人気になり、これが競技人口拡大に貢献、リオの女子の金につながったというのが大方の見方だろう。ちょうど半世紀前、第5回アジア大会(バンコク)に派遣されたが、バドミントン取材は大変だった。風が入るとシャトルに影響するというので、会場の窓や壁には一面に黒幕が張ってあり、まるで蒸し風呂。報道陣も大汗かいた。観戦した男子団体準決勝戦はマレ−シアに貫録負けだった。
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ブラジルが南米初の五輪を、と売り込んで候補地東京などを競り落として選ばれたのは09年。当時はBRICsの一国としてまずは順調だった。だが資源価格の下落、政情不安、衛生面の不安などで今や中進国のもろさを露呈している。選手村で窃盗事件が多発するなど前代未聞だ。開催資格が問われよう。(紀)