摘発でゴーストタウンに
[ 321字|2016.7.18|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
北コタバト州の町マタラムでは、麻薬摘発に乗り出している警察の過度の取り締まりによって住民が安全な場所を求めて逃げ出し、ゴーストタウン化している。多くがイスラム教徒地区であることから、摘発を理由にしたイスラム弾圧と非難する声もある。
1週間前、警察は麻薬密売の隠れ家とされる民家を未明に急襲、8人を殺害したが、このうち3人はすでに警察に出頭し、二度と麻薬犯罪に手を染めないこと供述した宣誓書に署名していたという。
息子を殺された父親は「麻薬常習者ではなかった」と述べ、「虐殺」と非難した。住民たちは巻き添えを恐れて、続々と避難しているという。警察は作戦が合法的に行われ、隠れ家から麻薬を押収したとしている。(12日・インクワイアラー)