文化遺産の礼拝堂に警鐘
[ 298字|2016.3.14|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
スペイン統治時代に建てられた教会礼拝堂に非常ベルが鳴り響いている。舞台はビサヤ地方イロイロ市南西にあるサン・ホアキン町にあるカトリック教会。ことの発端は2月24日、礼拝堂の地下にある墓を掘り起こした容疑で10人の男たちが逮捕されたことから。墓の中にある金などの副葬品を盗もうと、深さ2メートル近くも掘った。
10人の逮捕直後に教区から姿をくらました神父にも嫌疑が掛けられている。この教会は、海を見下ろす丘の上に建てられ、レンガとサンゴ石で造られた礼拝堂は保存状態が良く、イロイロ州随一とも言われる文化遺産とされてきた。国立博物館では、礼拝堂内の墓の修復が先決としている。(7日・ブレティン)