エルニーニョとデング熱
[ 314字|2016.2.22|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
エルニーニョ現象による高温化で各地で農作物への被害が出ているが、今度はデング熱患者増加の遠因にもなっているのではないか、との報告が出された。
ビサヤ地方イロイロ市にある医療施設のキンニョン博士は、「気温と湿度が上がると、蚊の繁殖時間も長くなり、ヒトを刺す頻度も高まる」と話している。
この施設では、今年1月のデング熱患者が昨年同期比でほぼ倍増したことから、対応を迫られることになった。
博士は住民に「ふたのない容器に水を溜めておかないように」と呼び掛ける一方で、イロイロ州のエルニーニョ対策費に計上された250万ペソのうちから殺虫剤の費用を回してもらうよう緊急に申請し、認められたという。(18日・ブレティン)