ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 330字|2015.12.21|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ルマド120人が帰還
ミンダナオ地方ダバオ市の教会の敷地内に3カ月間避難していた「ルマド」と呼ばれる先住民族120人がこのほど、クリスマスを前にブキドノン州の山岳地帯に帰還を始めた。
先住民族は同州サンフェルナンド町で農業をして平穏な暮らしを送っていたが、政府系民兵とみられる武装集団の襲撃を受けて多くがダバオ市やその近郊に避難、シェルター生活をしていた。避難住民は「われわれは共産党支持者と非難され、嫌がらせを受けた」と話している。
先住民の指導者は「畑にイモや野菜を植え、家畜の面倒もみなければならない」と危険を承知で帰還する理由を語った。
しかし、サンフェルナンド町から避難したのは800人。600人以上が避難を続けていくという。(16日・インクワイアラー)