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　ミンダナオ地方で凶悪な外国人拉致事件が頻発しているとして、民族主義者国民連合（ＮＰＣ）の下院議員らが、国家警察に同地方の警備強化を強く要請した。

　同地方北ダバオ州のサマル島では９月、カナダ人２人とノルウェー人１人など計４人が拉致されたまま解放されていない。また北サンボアンガ州ディポログ市では10月、飲食店経営のイタリア人が武装集団に拉致された。警察の捜索には軍も協力しているが、両事件の関係者が一部拘束されているものの、人質解放の見通しは立っていない。

　下院議員は外国人観光客誘致に打撃を与えるだけでなく、11月のアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議に悪影響が出かねないと、比南部の治安強化を要請した。（12日・ブレティン）