エルニーニョで漁獲激減
[ 318字|2015.10.12|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
西部ビサヤ地域パナイ島周辺の海岸では、エルニーニョ現象の影響で海面温度が上昇し、海草やカニなどの漁獲が激減し、水産当局が対応に苦慮している。
イロイロ市にある政府系の東南アジア水産資源開発センターによると、通常では摂氏30度の海水面温度が、今年はエルニーニョ現象で32度前後まで上昇しており、これが原因で水産物の収穫が落ちている。海水面温度が32度前後になると、沿岸の海草の成育が大きく低下するという。同センターのマリア・ルーハン客員研究員は気温が少し高くても順調に成育できる海草の品種改良実験を行っている。
海草のほか沿岸でとれるカニも温度上昇の影響で、水揚げが急減する被害が出ているという。(6日・ビジネスワールド)